「膵臓がん」5カ月放置、男性死亡-横浜市大センター病院

横浜市立大学付属市民総合医療センター(同市南区)は30日、検査で膵臓(すいぞう)がんの疑いが指摘された神奈川県横須賀市の70代男性に約5カ月間、適切な治療をしていなかったと発表した。担当医らが検査結果を見落としたことが原因で、男性はがんが進行し、今月16日に亡くなった。
同センターによると、男性は1月下旬に腹部大動脈瘤(りゅう)の検査入院をした際、コンピューター断層撮影(CT)検査で首の下から腹部までを撮影。放射線科医がCT画像全体を見て、「膵臓がんの疑い」とする画像診断書を作成したが、担当医らが診断書を見ていなかったため、センターはがんの治療をしなかったという。担当医らは「大動脈瘤に気を取られ、気付かなかった」と話している。
男性は6月27日に他の病院で受けた定期健診の際に膵臓がんの疑いと指摘され、翌28日に同センターで膵臓がんと診断された。センター側はミスを認め、家族に謝罪した。
同センターの後藤隆久病院長の話 今回の医療事故を引き起こしたことを深く反省し、再発防止に向けて、全力で取り組む。

出典:時事ドットコムニュース

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