手術後に障害、1860万円賠償 宝塚市民病院

宝塚市立病院(兵庫県宝塚市)は14日、ヘルニアの手術を受けた伊丹市内の20代女性の左脚に障害が残ったとして、損害賠償金1860万円を支払う方針を明らかにした。

同病院によると、女性は2015年2月、腰椎椎間板ヘルニアの摘出手術を受けた。術後の回診などで異常は見られなかったが、手術から約8時間後、女性が嘔吐(おうと)して左腹の痛みを訴えた。

診察の結果、背骨近くの動脈から出血しており、兵庫医科大学病院(西宮市)の救命救急センターへ搬送された。

女性は、出血による血腫が腰の神経を圧迫し、左脚の機能が低下。リハビリに取り組んだが、階段の上り下りが難しくなるなどの障害が残った。宝塚市立病院は「明らかな医療ミスではないが、手術以外に出血の原因は考えられない。後遺障害があり、被害者救済の責任がある」としている。

女性は示談に合意しており、市は関連議案を市議会12月定例会に提出する。(土井秀人)

出典:神戸新聞NEXT

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