インスリン投与で意識障害 患者死亡も「関係不明」 静岡県立がんセンター

静岡県立静岡がんセンターは29日、糖尿病の既往歴がある60代のがん患者の男性に必要以上のインスリンを投与し、意識障害に陥る医療事故があったと発表した。男性はその後、死亡。センターは「医療事故との因果関係は明らかではない」と説明している。

センターによると、男性は上顎がんで入院していた。4月に血糖値を改善するため、医師が看護師に指示してインスリンを投与。その際、電子カルテに記載した指示内容が正確に伝わらず、短時間に必要量以上を投与、男性は低血糖状態による意識障害に陥った。

医師らは当日夜に異変に気付き処置をしたが、男性は8日後に死亡した。

センターは院内調査委員会を設置して検証。4月末に「男性はがんの進行や、その他の複合的な原因で死亡した。情報伝達については病院組織としての過失だ」とする報告書をまとめた。家族に謝罪しており「同様の事故を起こさないよう再発防止に努める」とのコメントを出した。

出典:静岡がんセンター

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