両顎骨折患者に誤って「おかゆ」 骨にずれ、再手術必要に

兵庫県災害医療センターは26日、上下の顎を骨折した40代の男性患者に流動食を提供するはずが、誤って2日間、おかゆを提供していたと発表した。男性患者が骨折した顎で飲食したため、固定していた骨にずれが生じ、再手術が必要になったという。

同センターによると、患者は7月25日にミニバイクでトラックに追突し、救急搬送された。両顎を含め、顔面に多発骨折があったことから8月10日に骨を正常な位置に戻して固定する手術を受けた。

執刀した30代の女性医師は、担当医の20代男性医師に流動食を指示したが、男性医師が食事を頼む際に「全粥(ぜんがゆ)食」と誤って記載した。患者が完食したこともあり、看護師らはミスに気付かなかった。後日の検査で骨のずれが見つかり、食事の提供ミスが発覚した。

同センターは「顔面骨折後の食事は基本的に流動食から開始するということが、院内で共通認識としてなかった。今後は食事内容を担当医と上級医でダブルチェックしていく」としている。(前川茂之)

出典:神戸新聞NEXT

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