患者体内にスポンジ、埼玉県立がんセンターで医療ミス

埼玉県立がんセンター(同県伊奈町)は22日、肺がんの内視鏡手術を受けた患者3人について、術後に取り除く必要のある手術用スポンジを体内に放置するミスがあったと明らかにした。うち1人は手術で除去し、2人は対応を相談中。いずれも現時点で健康状態に問題はないという。

センターによると、スポンジは体液の吸収などに使われ、ポリウレタン製で縦横3~5センチ、厚さ1・5センチ。11月上~中旬、手術後のコンピューター断層撮影(CT)検査などで、女性(84)と男性(81)の体内に残っていることが相次いで発覚した。

肺がんの内視鏡手術でスポンジを使い始めた昨年7月以降の計47件で、エックス線画像などを点検したところ、2月に手術した女性(79)の体内からも見つかった。今後、肺以外の内視鏡手術でスポンジを使った500件以上についても確認する。

センターは医師や看護師の確認が不十分だったと説明。坂本裕彦病院長は「大変申し訳ない。このようなことがないよう力を注ぐ」と謝罪した。(共同)

出典:日刊スポーツ

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