厚労省、がん治療実績を一覧に…ホームページで病院選び

厚生労働省は新年度、全国のがん治療の拠点病院の治療件数や医師数を一覧表示するシステムを導入する。

国立がん研究センターのホームページで、利用者が、がんの種類や地域を選び、治療の実績や診療体制を比較できるようにして、病院選びの参考にしてもらう。政府が昨年12月に策定した「がん対策加速化プラン」に盛り込んだ。

システムは、厚労省が指定する全国約400のがん診療連携拠点病院が対象。ホームページで胃がんや大腸がんなどがんの種類や、進行度、都道府県を入力すると、条件に合った複数の病院の手術件数や専門医資格を持つ医師数、痛みを和らげる緩和ケアチームの数などがまとめて表示される。数が多い順に並べる機能も付ける。

拠点病院から報告される治療実績などをもとにする予定で、医師や患者らで作る有識者会議で内容を協議する。これまでもがん研究センターが病院ごとに個別の実績などを公開してきたが、患者らからより分かりやすい情報発信を求める声があがっていた。

全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長は「がんで治療実績がある病院を把握しやすくなる意義は大きい。ただ、治療実績が医療の質に常に直結するわけではないことにも注意する必要がある」と話している。

出典:yomiDr.

新旧の人工器具、誤って埋め込む 神戸市立中央市民病院

神戸市民病院機構は30日、市立医療センター中央市民病院(中央区)で今年1月、右太ももを骨折していた県内の80代の男性患者に、誤って新型の人工骨と旧型の人工関節をつないで体内に埋め込む医療ミスがあったと発表した。

形や大きさが微妙に異なる新旧の製品を組み合わせてはいけないことになっていた。男性は再手術で新型同士をつないで退院した。放置すれば将来、体内で外れて歩行困難になる恐れもあったという。

同機構によると、人工の関節(約2センチ)と骨(約10センチ)は金属製。同病院では平成26年9月以降、同じメーカーの旧型を新型に徐々に入れ替えていた。

医師はサイズの合う人工の関節と骨を確認して手術したが、新型同士かなどをチェックしていなかった。同機構は「新旧を組み合わせてはいけない認識が病院全体になかった」としている。

出典:産経WEST

白内障手術で医療ミス 新潟大病院、患者に謝罪

新潟大医歯学総合病院(新潟市)は24日、白内障を患った80代女性の両眼に、視力を回復させるためのレンズを入れる手術をした際、度数の異なる左右のレンズを取り違える医療ミスがあったと発表した。病院側は女性に謝罪。女性は再手術を受けた。

病院によると、女性は7月上旬、レンズを両眼に入れる手術を左右それぞれ別の日に受けた。最初に実施した左眼は術後の経過が良かったが、右眼の手術の翌日、女性が「見え方が悪い」と訴えた。医師らがレンズのケースとカルテを照合すると、左右逆のレンズを入れていたことが分かった。

病院が調査したところ、レンズを業者に発注した際、病院と業者の間で、左右それぞれの度数が正確に伝わっていなかった。手術時も確認が不十分で気付かなかった。

左眼は不具合がなかったため、女性は右眼のみ再手術を受けた。女性は既に退院、病院は今後、外来で経過を見る方針。

出典:産経ニュース

肺がん手術で死亡の男性遺族が医師と獨協医大越谷病院提訴

平成25年に獨協医大越谷病院(越谷市南越谷)で肺がん手術を受けた春日部市の男性=当時(68)=が出血性ショックで死亡したのは、医療ミスが原因だったとして、男性の妻らが8日、同院と当時の担当医を相手取り、約5600万円の損害賠償を求める訴えをさいたま地裁に起こした。

原告側代理人によると、男性は25年6月5日に行われた手術で、肺の血管を切断する際に止血のために縛った糸が緩んで外れ、肺動脈から大量出血。6日に出血性ショックにより死亡した。代理人は「病院は血管の2カ所を縛る方法を採用したが、糸が緩めば大量出血が起こる可能性の高い肺血管の処理については、3カ所を縛る方法で行うべきだった」と主張。病院は「過去にも同様の方法で対応しており問題はなかった」と回答したという。

遺族らは同日さいたま市内で会見し、男性の長女は「この病院で手術を受けたことを今でも悔やんでいる。父が戻ることはないが、病院はミスを認め真摯(しんし)に再発防止に取り組んでもらいたい」と話した。

同院の牧尚伸庶務課長は「訴状を見ておらずコメントできない。担当医は26年6月30日付で依願退職したので、病院としてのコメントは出せない」としている。

出典:産経ニュース

【明海病院】がん発見遅れで4200万円支払い命令

兵庫県明石市の明海病院に平成17年から通院し、24年に肺がんで死亡した同市の男性=当時(68)=の妻ら遺族3人が、肺がんの発見が遅れたのは担当医ががんの確定診断を行う注意義務を怠ったためだとして、病院を運営する医療法人「弘成会」に計約5200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、神戸地裁であった。西井和徒裁判長は注意義務違反を認定、弘成会側に約4200万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は17年12月、同病院で健康診断を受けた。その際、エックス線検査などで胸に陰影が見つかったが、確定診断はされなかった。男性は経過観察のため、その後も継続的に同病院を受診。23年9月、別の病院で肺がんと診断され、24年6月に死亡した。

西井裁判長は判決理由で「担当医は男性に肺がんを患っている可能性が高いことを説明し、気管支鏡検査をしていれば、肺がんの確定診断が得られていた」と指摘。弘成会側は男性が気管支鏡検査に消極的だったと反論していたが、判決は、男性が別の病院で腫瘍が発見された際に気管支鏡検査をすぐに受けた点などから「検査を拒んだとは考えがたい」とした。

弘成会は「判決文を見ていないのでコメントできない」としている。

出典:産経WEST

福井県立病院で医療ミス 16年前、体内にガーゼ置き忘れ

福井県立病院は25日、1999年に胆石で胆のう摘出手術を受けた福井県越前市の60代男性の腹部に、ガーゼを15年以上置き忘れる医療ミスがあったと発表した。男性が昨年秋に腹痛を訴え置き忘れが判明。ガーゼ摘出手術を受けて回復した。24日に男性との示談が成立した。

福井県庁で会見した同病院の山夲龍市事務局長らによると、99年3月の手術時、胆のうを摘出しやすくするため、肝臓の位置をずらす際にガーゼを肝臓脇に挿入、そのまま放置した。通常は術前、術後にガーゼの枚数をチェックするが、その確認作業も忘れていたという。山夲事務局長は「予定していた腹腔(ふくくう)鏡手術を開腹手術に切り替えたことで現場が混乱した」と説明した。

男性は昨年11月中旬に軽い腹痛を覚えて県立病院を受診し、ガーゼの置き忘れが分かった。公表が約1年後となったことについて病院側は「男性と示談交渉中で、影響が出ないようにした」と説明。示談金の額については「男性側の意向で公表を控える」とした。

当時執刀しガーゼを置き忘れた男性医師はすでに退職しており、処分対象にはならないという。

同病院はミス防止策として、2009年度から術後には必ずエックス線検査を行い、残留物がないか確認している。同病院の村北和広院長は「心からおわびを申し上げる。今後はさらに医療技術の研修を重ね、医療の質の向上に努め、県民に信頼される病院を目指していく」とのコメントを発表した。

出典:福井新聞

悪性なのに良性と誤診…国立病院機構大阪南医療センター

国立病院機構大阪南医療センター(大阪府河内長野市)に入通院し、平成22年にがん性腹膜炎で死亡した当時50代の府内の女性の遺族らが「担当医の誤診で死亡した」として、機構と担当医に計4千万円の損害賠償を求めた訴訟があり、機構と担当医が請求額と同額の解決金4千万円を支払う内容で大阪地裁(野田恵司裁判長)で和解が成立したことが21日、分かった。4月20日付。

訴状などによると、女性は17年7~8月、センターで検査を受け、膵臓(すいぞう)にできた嚢胞(のうほう)(液体がたまる袋)について、担当医から良性の「膵仮性(すいかせい)嚢胞」と診断された。女性は経過観察のため、その後も数カ月ごとに血液検査などを繰り返したが、22年3月の検査でがんであることが判明した。

しかし、女性が摘出手術を決意した直後に嚢胞が破裂し、腹部にがんが拡散。同年4月に府内の別の病院で手術を受けたものの、余命半年と宣告され、10月に死亡した。

訴訟で遺族側は、17年当時の検査結果から、嚢胞を良性と判断したのは担当医の誤診だったと主張。漫然と経過観察するのでなく、悪性の可能性を考慮して嚢胞を切除するなどの適切な医療行為をしていれば、死亡は回避できたと訴えていた。

一方、機構側は「当時の医学的知見からすれば担当医の診断は妥当だった」と反論。誤診を否定し、争う姿勢を示していた。

大阪南医療センターは取材に「コメントすることはない」としている。

出典:産経WEST

がん誤診、胃3分の2切除 兵庫県立加古川医療センター

兵庫県立加古川医療センター(加古川市)でがんと誤診され、胃の3分2を切除された男性患者の遺族が県などに損害賠償を求めた訴訟は25日、県が病院側の過失を認め遺族に2千万円を支払うことで、神戸地裁で和解が成立した。県が同日、発表した。

県などによると、病院は平成23年3月、病理検査の際に他人の標本と取り違え、70代の男性を胃がんと誤診した。男性は胃潰瘍で手術は必要なかった。男性は平成24年8月に術後の後遺症に苦しみ自殺したが、和解内容では「胃の切除との因果関係は不明」としている。

遺族が今年5月、5500万円の損害賠償を求め提訴していた。

出典:産経WEST

筋弛緩剤誤投与の薬剤師ら懲戒処分 大阪府立医療センター

大阪市住吉区の大阪府立急性期・総合医療センターで昨年12月、がん治療で入院中の60代の男性患者が筋弛緩(しかん)剤を誤投与され死亡した問題で、同センターは25日、20代の女性薬剤師と40代の女性看護師を戒告の懲戒処分にしたと発表した。

同センターによると、昨年12月29日、抗菌剤の処方を指示された薬剤師が、誤って筋弛緩剤を病棟に配送。病棟の看護師も十分に確認しないまま点滴で男性患者に投与した。

大阪府警住吉署が業務上過失致死容疑で薬剤師らを書類送検したが、大阪地検が今年9月、不起訴(起訴猶予)処分としていた。

また、監督責任を問い、幹部職員4人を厳重注意処分とした。

出典:産経WEST

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