山形中央病院医療事故 後遺症の女性と978万円で県和解

県立中央病院(山形市)で医療事故があり、県は12日、30代女性に和解金約978万円を支払うと発表した。慢性副鼻腔(びくう)炎の手術の際の執刀ミスで、右目の動きが不自由になる後遺症が残ったという。

同病院によると、女性は2014年10月に手術を受けたが、男性医師が器具の操作を誤り、眼腔内の右目の筋を傷つけた。女性は別の病院で整復手術を受けたが、後遺症が残った。同病院は15年2月に謝罪し、同7月に医療事故と公表。「医師ごとに技量に差があり、上級医がサポートする態勢を整えるべきだった」としている。【野間口陽】

出典:毎日新聞

「麻酔ミスで母子とも植物状態」家族、京都の医院を提訴

帝王切開の際の麻酔のミスにより、妊婦だった女性(38)と生まれてきた長女(1)がともに寝たきりの植物状態になったとして、女性の夫(37)と両親らが、京都府京田辺市の医院「ふるき産婦人科」を相手取り、計約3億3千万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしたことが5日、分かった。

原告側代理人によると、女性が受けた麻酔は、脊髄を保護する硬膜の外側(硬膜外腔)に細い管(カテーテル)を入れ、局所麻酔薬を投与する硬膜外麻酔。胎児への影響はほとんどないとされ、出産時の痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」でも一般にこの方法がとられているという。

同地裁で5月に開かれた第1回口頭弁論で医院側は請求棄却を求めた。取材に「適切な措置をとった」として、全面的に争う姿勢を示した。

訴状などによると、女性は第2子妊娠中から同医院で定期健診を受け、逆子と判明したため帝王切開で分娩することになった。平成28年5月に同医院に入院し、産婦人科医師から硬膜外麻酔を受けたが、直後に容体が急変。意識不明となり、同府宇治市内の総合病院に救急搬送された。

女性は搬送中に一時心肺停止となったが、蘇生。同病院で帝王切開が行われ、長女が生まれた。しかし女性は最近まで植物状態で、今も首から下が動かない。長女も出産直後から現在まで意識不明の状態が続き、この病院で脳に回復困難な損傷を受けたと診断された。

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原告側は本来、硬膜外腔に注入すべきだった麻酔薬を、さらに奥の「くも膜下腔」に注入するミスがあったと主張。その結果、女性は脊髄を通じて大部分の神経に麻酔がかかる「全脊髄麻酔」の症状に陥り、気道確保や搬送の処置も遅れたと訴えている。

出典:産経WEST

投薬ミスで男性死亡 三条総合病院、肝硬変治療薬取り違え

三条市塚野目のJA新潟厚生連三条総合病院(神田達夫院長)は2日、肝硬変で入院していた市内の70代男性に本来とは違う治療薬を誤って処方し、男性が5月1日に消化管出血のため死亡したと発表した。

三条総合病院によると、死亡した男性はアルコール性肝硬変を患い、4月中旬に入院。4月28日朝から30日昼にかけ、本来は肝性脳症治療薬のリフキシマ錠200ミリグラムが処方されるべきところ、病院側が取り間違えて抗凝固薬のリクシアナ錠30ミリグラムを処方した。

30日に男性の消化管から出血があり、翌5月1日午前10時20分ごろ死亡した。男性は付き添いの妻と同9時ごろまで会話をしていたといい、その後、容体が急変したとみられる。病院側が残りの薬を3日に確認したところ、投薬ミスに気づいたという。

同病院は5月11日に外部の有識者を含めた医療事故調査委員会を立ち上げ、原因究明を進めるとともに、改正医療法の医療事故調査制度に基づき12日付で医療事故調査・支援センター(東京)に文書で報告した。取材に対し、同病院の若杉克彦事務長は「遺族に大変申し訳ない。調査結果を遺族に説明し、再発防止に努めたい」と話した。

出典:産経ニュース

子宮手術で医療事故、脳に障害 船橋市立医療センター

船橋市立医療センター(千葉県船橋市金杉1丁目、丸山尚嗣院長)は22日、2015年5月に同市内の女性(35)が手術後に一時心肺停止状態となる医療事故があり、女性側と和解が成立したと発表した。市は、約6900万円(利息分を含めると総額約7700万円)の和解金を支払うとしている。女性は脳に障害が残り、現在も寝たきりの状態だという。

医療事故報告、想定の3分の1以下 病院の理解進まず
女性側との和解の内容は、和解金の支払いのほか、自己負担金がゼロとなる形で終生の入院看護を医療センターが引き受けるというもの。26日開会の市議会6月定例会に補正予算案や議案として提出する。

医療センターによると、女性は、子宮筋腫の摘出と両側卵巣部分切除の手術を受けた。手術後、ベッドのまま病室に運んで体にモニターをつけたところ、心肺停止を知らせるアラームが鳴った。救命措置をして心拍は回復したが、低酸素性脳症になったという。

この事案をめぐって、外部の医師を含めた医療事故調査委員会が設置され、15年8月に報告書を提出。心肺停止については原因が特定できなかったとする一方、「心肺停止の認識および胸骨圧迫の開始が迅速に行われたとはいえない」と指摘した。

医療センターによると、手術室から病室までは看護師と助産師が運んだが、体にモニターはつけておらず、手首で脈を1回測っただけだった。また、心肺停止後は、ガイドラインでは胸骨圧迫を優先すべきだったのに、気道確保などを先にして胸骨圧迫が遅れたとしている。

事故後は、ガイドラインに則した研修を行い、手術室から病室までの移動中はモニターを付けて心拍数などを確認する再発防止策をとっているとしている。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(大谷秀幸)

出典:朝日新聞デジタル

無痛分娩ミス女性死亡 麻酔で呼吸困難、子も障害

神戸市西区の産婦人科医院で2015年9月、麻酔を使って痛みを和らげる「無痛分娩」で出産した女性が、生まれてきた長男(1)とともに重い障害を負っていたことが28日、関係者への取材で分かった。麻酔が脊髄の中心近くに達したとみられ、女性が呼吸できなくなったという。女性は低酸素脳症が原因の多臓器不全のため、今年5月に35歳で亡くなった。同医院は責任を認め、示談金を遺族に支払った。

女性の遺族と代理人弁護士によると、医院は「おかざきマタニティクリニック」。出産に立ち会った男性院長は、脊髄を保護する硬膜の外側(硬膜外腔)に背中から管を入れ麻酔薬を注入する「硬膜外麻酔」を施した直後、外来診察のため女性のそばを離れた。その際、麻酔薬が硬膜外腔より深部で脊髄中心近くのくも膜下腔に入ったとみられ、麻酔の効果が急速に現れた女性は呼吸困難に陥ったという。

女性は別の病院で緊急帝王切開を受け、長男を出産したが、低酸素状態となった。脳に損傷を受けたため、長期間意識が戻らない遷延性意識障害に陥り、今年5月12日に死亡。長男は生まれてすぐ呼吸・循環不全に陥り、脳に酸素が十分に行き渡らなくなって障害を負ったため、現在も入院している。

同クリニックは昨年12月に院長の過失を認め、その後、遺族に示談金を支払ったが、遺族によると、女性の死後も謝罪に訪れたことはないという。

女性の夫(32)=東京都港区=は「出産にリスクがあったとしても対応できると思ってお願いした。対応できないのになぜ、院長は無痛分娩をさせたのか。なぜ、その場から離れてしまったのか。防げた事故だと思う」と話した。

同クリニックは神戸新聞社の取材に回答していない。

無痛分娩を巡っては全国的な実施総数さえ不明だが、今年4月以降、大阪府和泉市、神戸市中央区、京都府京田辺市などで、麻酔や陣痛促進剤の投与を受けた妊産婦の死亡、重症化が相次いで判明。神戸市中央区の産婦人科病院の担当医師に対しては、死亡した女性の遺族が刑事告訴した。これらを受け、日本産婦人科医会は実態調査に乗り出している。

出典:神戸新聞NEXT

日本医師会 医療ミス等繰り返す医師27人に指導・勧告

医療ミスや不適切な医療行為を繰り返していたとして、日本医師会は、平成25年度からの4年間で、合わせて27人の医師に対し、再発防止のための指導や勧告を行っていたことがわかりました。
医療ミスや不適切な医療行為を繰り返す医師は「リピーター医師」と呼ばれ、実態の把握や再発防止が課題となっています。

こうした中、日本医師会は、平成25年に「指導・改善委員会」を設置して対策を強化していて、その結果、平成25年度から28年度までの4年間で、合わせて27人の医師に対し、再発防止のための指導や勧告を行っていたことがわかりました。

内訳は、平成25年度に2人、平成26年度に10人、平成27年度に7人、平成28年度に8人で、医師の名前やミスの内容は明らかにしていません。

これについて、日本医師会は「あくまで再発防止のため自主的に進めている取り組みであり、医師の名前などの公表は前提としていない。指導や勧告の仕組みの導入によって、再発防止に向けた一定の成果をあげていると考えている」としています。

出典:NHK NEWS WEB

患者に異なる血液型輸血…山梨中央病院が医療ミス

山梨県立中央病院は1日、交通事故で同院救命救急センターに搬送された60代の男性に6月、血液型の異なる輸血をする医療ミスがあったと明らかにした。男性は搬送の約3時間後に死亡したが、ミスが影響した可能性は「極めて低い」としている。

同院によると、6月23日朝、交通事故で出血性ショックの状態となった男性が搬送。死亡後に異なる型の血液が輸血に含まれていることが判明したため、警察に届けた。

男性はO型で大量に出血しており、総輸血量は5680ミリリットルと成人の通常の血液量を上回った。このうちB型の血液が、840ミリリットル含まれていたという。死因は出血性ショックとみられる。

同院の神宮寺禎巳院長は1日、記者会見し「安全安心な医療を提供すべき基幹病院として、あってはならない事故。誠に申し訳なく思っている」と謝罪した。説明を受けた男性の遺族は「(ミスを)きっかけに医療安全にまい進してほしい」と話したという。

同院は6月26日に医療事故調査委員会を発足させて原因を調べている。

出典:サンスポ

医療事故で女性死亡 愛知県半田市250万円賠償へ

愛知県半田市は8日、市立半田病院でがん手術中の事故によって死亡した60代女性の遺族に、解決金として250万円の損害賠償を支払うことを明らかにした。

病院によると、2015年8月、産婦人科統括部長だった50代男性医師の執刀で、子宮体がんの女性から子宮などを摘出する手術をした。リンパ節に見つかった微少な出血を電気メスで止めようとした際に下大静脈分岐部を損傷し、大きな出血が起きた。血管外科医にも応援を求めて止血を試みたが完全には止血できずに手術を終了。女性は翌日、出血性ショックで死亡した。執刀した医師は手術経験が豊富だったという。

石田義博院長は「止血方法が明らかに間違っていたとは言えず、重大なミスはなかった。遺族にも事故の経過を説明し、納得してもらった」と話した。

出典:朝日新聞デジタル

名大病院で診療ミス がんの手術を受けた男性が翌日死亡

名古屋大学医学部付属病院で、甲状腺乳頭がんの手術を受けた男性が翌日に死亡し、病院側は診療ミスを認めて謝罪しました。
病院によりますと、2015年7月に甲状腺乳頭がんと診断された三重県在住の20代の男性が手術を受けました。翌日に首などが腫れていた男性を診察した医師は、水がたまっているとして経過観察することにしましたが、実際には出血していて、男性はその日のうちに血腫による窒息で死亡しました。病院は以前にも同じような事例が2件起きたことから10年前に手術後のガイドラインを定めていましたが、診察に当たった医師は読んでいませんでした。病院は「ガイドラインの周知徹底に取り組み再発防止に努めたい」としています。

出典:メーテレ

「無痛分娩」で母親死亡か

無痛分娩(ぶんべん)で出産した女性が、数日後に死亡した。医療ミスの疑いで捜査している。
2017年1月、大阪・和泉市の「老木レディスクリニック」で、麻酔で陣痛を和らげる「無痛分娩」で出産中の女性(31)が、意識不明になった。
赤ちゃんは帝王切開で無事に生まれたが、女性は、およそ10日後に、低酸素脳症が原因で死亡した。
捜査関係者によると、病院の院長(59)が、局所麻酔の注射をした直後に、女性は呼吸不全を引き起こし、意識不明に陥った。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査していて、容疑が固まり次第、書類送検する方針。
病院側の代理人弁護士によると、院長は、「蘇生のための措置はしたが、十分な結果が得られなかった。できる限りのことはした」と話しているという。 (関西テレビ)

出典:FNN