西知多総合病院 検体取り違え 患者側と和解 /愛知

東海、知多両市でつくる西知多医療厚生組合の公立西知多総合病院(東海市中ノ池3)は31日、病理検査の検体取り違えなどによって生じた2016~17年の2件の医療事故について、賠償金を支払うことで患者側と和解したと発表した。

事故は▽16年12月、放射線科医師によるCT(コンピューター断層撮影)の画像診断報告書(電子カルテ)を主治医が見落とし、70代男性患者のS状結腸がんの治療開始が遅れた▽17年6月、転移性胃がんだった80代男性患者の検体を他の患者の検体と取り違え、胃潰瘍と誤診され適切な治療が受けられなかった--の2件。

同病院によると、1件目の患者は現在、県がんセンターに転院して治療しており、500万円の損害賠償金を支払うことで和解した。2件目の患者はその後死亡し、相続人から損害賠償の申し出があり、賠償金250万円を支払うことで和解した。

同病院では電子カルテシステムや検体の管理法を改善し、再発防止を図るとしている。【林幹洋】

出典:毎日新聞

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