高校球児の靱帯再建手術でミス 尼崎総合医療センター

兵庫県病院局は22日、尼崎総合医療センター(兵庫県尼崎市)で8月に実施した靱帯の再建手術で、使用した金具の設置状況を十分に確認しなかったために再手術が必要となる医療ミスがあったと発表した。患者は同市に住む高校生の野球部員で、再手術により部活などへの復帰が2週間程度遅れることになったという。

同局によると、生徒は右膝の靱帯を損傷し、8月8日に同センターで別の部位の腱を移植する手術を受けた。その際、執刀した整形外科の40代男性医師が一方向からのレントゲン画像だけを見て、固定金具が正常に設置されていると誤認。同16日にコンピューター断層撮影(CT)検査をしたところ、金具がずれていることが分かったという。

生徒は同22日に再手術を受けたが、6カ月のリハビリが必要という。同局は「大変申し訳ない。今後は複数の方向から設置状況を確認する」としている。(前川茂之)

出典:神戸新聞NEXT

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