体内にガーゼ置き忘れ 摘出し患者快方へ 長崎大病院

長崎大病院(長崎市)は10日、3月にがんの摘出手術をした県内の60代男性患者の体内に、ガーゼ(縦30センチ、横40センチ)を置き忘れる医療ミスがあったと発表した。男性が腹痛を訴えたため発覚。4月に緊急手術で取り出し、快方に向かっているという。

同大病院によると、男性は3月上旬、肝臓とリンパ節の転移性がんの摘出手術を受けた。患部が深く当初の腹腔(ふくくう)鏡手術から開腹手術に切り替え、患部周辺を押さえるため追加で複数枚のガーゼを持ち込んだ。

同大病院では、手術で使用したガーゼの枚数と記録を点検し、複数の医師がレントゲン画像で体内に残っている物がないか確認した上で、手術を終えることを義務付けているが、見落としていた。4月上旬、男性が転院先の病院で腹痛を訴えたため、検査したところ、ガーゼが体内に残っていることが分かった。摘出した上で男性に謝罪した。

同大病院は「持ち込んだガーゼを数える際に枚数を誤った可能性が考えられる」とし、確認するレントゲン画像をより鮮明にするなどして再発防止を図るという。【浅野翔太郎】

〔長崎版〕

出典:毎日新聞

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*