医療事故で示談 苫小牧市立病院 補正予算で専決処分

苫小牧市立病院で昨年4月26日、市内に住む50歳代の女性が手術中に死亡する医療事故が発生していたことが31日、明らかになった。遺族への損害賠償金として病院事業会計に500万円を計上、補正予算で専決処分している。すでに女性の遺族との間で示談の内諾を得ているという。

女性は昨年4月19日に脳出血のため市立病院へ救急搬送された。手術は正常に終了したが、女性の意識が戻らず、自発呼吸ができない状態だったという。気道確保のため喉を切開し、直接空気を送るパイプを挿入する気管切開手術を4月26日に行った際、パイプからの換気が不十分だったために呼吸不全になり、それが原因で女性が死亡した。

市立病院によると、今回の手術は同様の手術を50回以上行っている医師が担当。手術は適切な順序、方法で行われ、「現場に重大な過誤(かご)や過失はなく、偶発的に発生した医療事故」(市立病院)と判断している。

今後、これ以上の原因究明はしない方針だ。

出典:苫小牧民報社

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