市立海浜病院8人死亡「医療過誤なしも手術リスクを低評価」

千葉市立海浜病院の心臓血管外科で手術を受けた患者8人が相次いで死亡した問題で、外部の専門家による調査委員会は明らかな医療過誤はなかったとする一方で、死亡率など手術のリスクを低く評価し、患者に手術を勧めたケースがあるなどとする報告書をまとめました。
千葉市美浜区にある市立海浜病院では、去年6月までの3か月間に心臓血管外科で手術を受けた患者8人が相次いで死亡しました。病院は外部の専門家による委員会を設置して調査を進め、27日記者会見して報告書を公表しました。それによりますと8人の死亡について手術のリスクが高い症例が多く、明らかな医療過誤はなかったとしています。
その一方で、報告書では、手術による死亡率を医師が実際より著しく低く評価して患者に手術を勧めたケースがあり、十分な説明が行われていれば患者が手術を選択しなかった可能性もあると指摘しています。
また、報告書では相次ぐ手術に少人数で対応するなかで、安全に対する配慮に十分な時間と人員を充てることができなかったとして体制の充実を求めています。
千葉市立海浜病院の寺井勝院長は「患者への説明が不足し、深く反省しています。報告書の指摘を真摯(しんし)に受け止め改善していきたい」と話しています。

出典:NHK NEWS WEB

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*