新潟市民病院、医療ミスで患者死亡 賠償金2千万円で和解

新潟市民病院は6日、食道の内視鏡手術を受けた男性患者に薬剤を誤った方法で投与し、その後男性が死亡する医療事故が2016年にあったと発表した。事故原因の調査を続けてきた病院は医療ミスを認め、2千万円を賠償することで遺族と和解した。

病院によると、死亡したのは新潟市の当時70代男性。食道がん切除のため、16年10月に内視鏡手術を受けた。手術中に男性が激しく動いたため、医師が複数の鎮静剤を投与したところ、相互作用により薬が過剰に効き、自発呼吸が停止した。呼吸は回復したものの、直後に心筋梗塞を発症し、手術の2日後に死亡した。

病院は、医師が鎮静剤を併用する際の注意を怠り投与したことが呼吸停止の原因とし、その後の心筋梗塞につながった可能性を認めた。

片柳憲雄院長は「遺族の皆さまに心からおわび申し上げます。再発防止策を確実に実施するとともに、信頼の回復に努めてまいります」とコメントを出した。

出典:新潟新報

 

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