北大病院、酸素投与忘れ 重症細菌性肺炎60代患者、意識不明

 札幌市北区の北大病院(秋田弘俊院長)は10日までに、重症細菌性肺炎で入院中の60代男性患者の治療中、酸素を投与するための作業を忘れ、一時的に酸素が供給されない状態になる医療ミスがあったとホームページ(HP)で公表した。男性は意識不明の状態が続き、同病院は外部委員を加えた調査委員会で経緯を調査する方針。

 同病院によると、今月、複数の医師や看護師らが男性に人工心肺を使った治療を行った際、酸素を供給するため壁に設置された装置に管をつなぐ作業を忘れ、一時的に男性に酸素が投与されていなかったという。

 男性は少なくとも9日まで、意識不明の状態が続いていたという。同病院は北海道新聞の取材に対し、10日の容体については「事故直後より回復している」とするのみで詳細を明らかにしなかった。酸素供給が滞った時間についても、「患者のプライバシーに関わる」として説明していない。ミス発覚までの経緯やその後の処置が適切だったかどうかは「調査中」という。

 同病院は「このような事態が発生したことを深くおわび申し上げます」とコメントした。(斉藤千絵)

出典:北海道新聞

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