中津市民病院 560万円賠償 外科手術で説明ミス/大分

中津市は、同市民病院(同市下池永)が2015年9月に行った外科手術で起きた機能障害を巡り、患者への事前説明が不足するミスがあったとして、560万円の賠償金を支払うと明らかにした。3月市議会に支払いの議案を提出しており、可決される見込み。

市民病院によると、患者は60代女性。左頸部の神経に腫瘍があったため切除手術をした後、左腕が肩までしか上がらなくなるなどの障害が起きた。他の病院で1年以上リハビリをしたが、回復しなかった。

病院は手術前、女性側に「神経を一部切断するので、しびれや痛みが発生する可能性はある」と説明。しかしここまでの障害が起きる可能性には言及していなかったという。是永大輔院長は「説明が不十分だった。反省しています」とコメントした。

同病院を巡る医療ミスでは、07年に救急外来で来た男性に誤診に基づく治療をし、男性が死亡。遺族に賠償金約3400万円を支払った。【大漉実知朗】

出典:毎日新聞

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