市立横手病院を受診「医療ミスで死亡」女性遺族、市を提訴

繰り返し起きる腹痛で横手市の市立横手病院を受診していた女性が死亡したのは、同病院が適切な診断や処置をしなかった医療ミスが原因だとして、県南の遺族が15日までに横手市を相手取り、約1億900万円の損害賠償を求める訴えを秋田地裁に起こした。

訴状によると、当時40代の女性は2014年6月に腹痛を訴え同病院を受診、腸閉塞と診断された。7月にも腹痛が続き入院したが、経過観察とされ約2週間で退院。その後8月中旬に症状が悪化し、同月16日に再入院、重篤な腸閉塞が確認され翌日死亡した。病理解剖の結果、腸閉塞は回腸にできた子宮内膜症が原因で、死因はこれに伴う敗血症性ショックだった。

原告側は「腹痛は月経に伴って発生しており、医師は子宮内膜症を疑うことができた。原因を特定する鑑別診断や、繰り返し起きる腸閉塞への外科手術が行われていれば、死亡することはなかった」と主張している。

同病院は「訴状が届いておらず、コメントは控える」としている。

出典:秋田魁新報

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