苫小牧市立病院

たんの吸引で医療ミス、入院の70代男性が死亡

北海道の苫小牧市立病院は、今月、たんの吸引をする際に器具の使い方を誤り、入院していた70代の男性が死亡したと発表しました。

「100%病院の過失と認識している。大変申し訳ありませんでした」(苫小牧市立病院の会見)

医療ミスで死亡したのは、苫小牧市立病院に入院していた70代の男性患者です。男性は気管を切開して呼吸を確保していましたが、今月、看護師2人がたんを取り除こうとした際、吸入器を気管のチューブの間違った場所に取り付けたため、呼吸ができなくなりました。看護師は、いったん隣の病室の看護にあたっていましたが、およそ2分後に異変に気付いた時には、男性は、すでに呼吸停止の状態で、その後、死亡しました。

病院は「初歩的なミスだった」と話していて、届け出を受けた警察は、業務上過失致死の疑いも視野に調べています。

出展:TBS NEWS

医療事故で示談 苫小牧市立病院 補正予算で専決処分

苫小牧市立病院で昨年4月26日、市内に住む50歳代の女性が手術中に死亡する医療事故が発生していたことが31日、明らかになった。遺族への損害賠償金として病院事業会計に500万円を計上、補正予算で専決処分している。すでに女性の遺族との間で示談の内諾を得ているという。

女性は昨年4月19日に脳出血のため市立病院へ救急搬送された。手術は正常に終了したが、女性の意識が戻らず、自発呼吸ができない状態だったという。気道確保のため喉を切開し、直接空気を送るパイプを挿入する気管切開手術を4月26日に行った際、パイプからの換気が不十分だったために呼吸不全になり、それが原因で女性が死亡した。

市立病院によると、今回の手術は同様の手術を50回以上行っている医師が担当。手術は適切な順序、方法で行われ、「現場に重大な過誤(かご)や過失はなく、偶発的に発生した医療事故」(市立病院)と判断している。

今後、これ以上の原因究明はしない方針だ。

出典:苫小牧民報社