脊椎(せきつい)の手術で神経を損傷したため全身まひなどが残ったとして、岡垣町の中学2年の男子生徒(13)と両親が4日、飯塚市の「総合せき損センター」を運営する独立行政法人「労働者健康安全機構」に対し介護費や慰謝料など約1億4500万円を求める訴訟を地裁小倉支部に起こした。

訴状によると、生徒には生まれつき下半身まひの障害があり、2013年ごろから手指が冷たくなるなどの症状が出たため14年3月27日、同センターで手術を受けた。

その直後から全身まひ、呼吸困難などの症状が出て、今も首から下がまひしているという。

4日、記者会見した生徒らの代理人弁護士は「当初から病院は過失を認めていたが賠償には応じてもらえず、提訴に至った」と説明。病院の担当者は「訴状を確認できていないのでコメントできない」と話した。【木村敦彦】

出典:毎日新聞