名古屋大学医学部附属病院

ガーゼが体内に 44年後見つかる 名大病院、女性に謝罪

名古屋大付属病院(名古屋市昭和区)は20日、愛知県在住の80代女性を2014年に手術した際、体内からガーゼのような物が見つかったと発表した。1970年に同病院で手術した時に取り残した可能性が高いという。女性は長年、腹痛などを訴えており、病院側は「異物が体内にあったことと無関係ではない」と説明し、本人と家族に謝罪した。

同病院によると、70年は不妊症対策の手術で、産婦人科が担当した。その後、骨盤内腫瘍が見つかり、14年4月に直腸の一部を切除する手術を受けた。切除した腫瘤(しゅりゅう)を病理検査したところ、一部にガーゼに似た異物があった。【山田一晶】

出典:毎日新聞

医療ミス がん兆候共有されず 名大病院、50代男性が死亡

名古屋大病院(名古屋市昭和区)は19日、コンピューター断層撮影(CT)検査で大腸がんの兆候が見られたのに、医師の間で情報が共有されなかった結果、治療が約7カ月遅れて50代の男性が死亡する医療ミスがあったことを明らかにした。

同病院によると、男性は2014年1月、体調不良を訴えて救急外来で受診。CT検査の結果、放射線科医は、がんの疑いがあるとする画像診断報告書を作成した。ところが担当医には伝わらず、男性は、がん治療を受けないままになった。男性は同年8月、再び体調不良を訴えて受診。そこで大腸がんと診断され治療を受けたが、16年9月に死亡した。

病院は医療ミスの可能性があるとして院内に外部の専門家を交えた第三者委員会を設置した。【山田一晶】

出典:毎日新聞

医療ミスで名大病院を提訴 遺族、2億7000万円求める

名古屋大病院(名古屋市昭和区)の検査で3年にわたって肺がんを見落とされたため、治療が遅れて同市内の男性=当時(50)=が死亡したとして、男性の妻が名大病院を運営する名古屋大を相手取り、約2億7千万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴したことが分かった。提訴は8月4日付。名大病院側は医療ミスを認めているが、示談交渉が折り合わなかった。

訴状や原告側代理人などによると、別の病院で腎臓がん手術を受けた男性は2007年6月、転移の有無などの検査のために名大病院泌尿器科へ通い始めた。半年に一度、胸部から下腹部のコンピューター断層撮影(CT)画像を撮ったが、関わった医師10人以上は「再発はない」と診断し続け、11年12月に男性が胸の痛みを訴えた際も「異常なし」と判断した。

男性は12年5月、他の病院で検査を受けて肺がんが見つかった。既に進行した状態で、14年3月に死亡した。

男性の死後、名大病院が設けた調査委員会は、過去のCT画像にはがんとみられる陰影が写っており、遅くとも09年5月にはがんの可能性に気づくことができたと認定。「主治医に画像の異常を診断する専門性がなく、放射線科も体制が不十分だった」と、3年にわたってがんを見落とした「医療ミス」を認めた。

原告側代理人によると、名大病院側はその後、男性の妻と示談交渉を始め1億円余りの賠償金を提示。ただ、原告側は、逸失利益の算定が低く、がんを見落とした3年間の治療費の返金も含まれていないことなどに納得せず、提訴に踏み切った。

原告側代理人は「治療費や逸失利益について、きちんと対応してほしい」と主張。名大病院は「係争中のことなのでコメントは控えたい」としている。

出典:中日新聞

 

名大病院で診療ミス がんの手術を受けた男性が翌日死亡

名古屋大学医学部付属病院で、甲状腺乳頭がんの手術を受けた男性が翌日に死亡し、病院側は診療ミスを認めて謝罪しました。
病院によりますと、2015年7月に甲状腺乳頭がんと診断された三重県在住の20代の男性が手術を受けました。翌日に首などが腫れていた男性を診察した医師は、水がたまっているとして経過観察することにしましたが、実際には出血していて、男性はその日のうちに血腫による窒息で死亡しました。病院は以前にも同じような事例が2件起きたことから10年前に手術後のガイドラインを定めていましたが、診察に当たった医師は読んでいませんでした。病院は「ガイドラインの周知徹底に取り組み再発防止に努めたい」としています。

出典:メーテレ

肺がん見落とし 3年後に末期診断、死亡 名古屋大病院

名古屋大学病院は、医師が画像診断の結果を見落とし、患者が約4年後に肺がんで死亡する医療事故があったと26日、発表した。名大病院は9月にも検査結果の確認不足で肺がん患者の治療が遅れ、死亡した事故を公表。石黒直樹病院長は「このようなことをくり返すことについて慚愧(ざんき)に堪えない。ご遺族におわび申し上げたい」と陳謝した。

名大病院によると、2011年2月、名古屋市の80代女性を耳のがんと診断した。転移を調べるため、全身のPET(陽電子放射断層撮影)検査も実施。診断した放射線科医が「肺に2カ所の影があり、肺がんの可能性を否定できない」として精査するよう報告書に記載した。だが、主治医は見落とし、女性は11年4月に耳のがんの手術だけを受けて退院した。

3年後の14年3月、女性が名大病院で経過観察のため胸のCTを撮影すると、末期の肺がんが見つかった。3年前に疑いが指摘された時点では初期段階だったという。名大病院は「正確な情報を共有したうえで治療すべきだった」として、不適切な診療行為があったと結論づけた。

名大病院では手術前のカンファレンス(症例検討会)で情報を共有するが、女性の主治医は別の手術で参加できなかった。このため耳鼻咽喉(いんこう)科内で別の医師らが検査結果などをチェックする機会を逸したという。主治医と担当医でダブルチェックするなど、情報共有の仕組みを強化しているという。(月舘彩子)

出典:朝日新聞DISITAL

肺がん見逃し対処遅れ女性が死亡…名大病院

名古屋大学医学部付属病院(名古屋市)は26日、肺がんの疑いがあると指摘された患者の陽電子放射断層撮影(PET)の画像診断報告書を主治医が確認しなかったために対処が遅れ、患者が死亡する医療ミスがあったと発表した。病院側は既に遺族に謝罪しており、損害賠償に応じる方針。
発表によると、死亡したのは名古屋市の80歳代の女性。同病院で耳のがんと診断され、2011年2月、転移を調べるため全身のPET検査を受けた。その際、放射線科の医師が「肺の2か所に影がある」などと肺がん併発の可能性を指摘する画像診断報告書を作成。しかし耳鼻いんこう科の主治医はこれを見逃して女性に説明しなかった。
女性は同年4月に耳の手術を受け、14年春になって転移がないか検査を受けたところ、末期の肺がんと判明。15年4月に死亡した。

出典:BIGLOBEニュース

情報共有不十分で肺がん患者死亡 名大病院謝罪

名古屋大病院(名古屋市昭和区)は13日、コンピューター断層撮影(CT)で肺がんの兆候が見られたのに、医師間で情報が共有されなかったため、見過ごされ、名古屋市の50代の男性患者が2年後に死亡する医療ミスがあったと発表した。

記者会見した石黒直樹病院長は「情報共有が不十分となった結果、重大な医療事故となった。患者さんとご遺族に深くおわびする」と謝罪した。

同病院によると、男性は2014年6月、高熱のため救急外来を受診。前立腺炎と診断され、2週間で症状が改善し受診を終えた。この際、CT検査を担当した放射線科医2人は「右肺に陰影があり、肺腫瘍の可能性がある」との画像診断報告書を作成していたが、救急外来や泌尿器科の医師は報告書を確認せず、男性にも伝わっていなかった。

男性は今年3月にせきが続いたため、同病院で再受診し、肺がんと診断された。「ステージ4」の状態で、7月に死亡した。

同病院は、情報の共有を徹底するため、15年6月から画像診断報告書の一元管理システムを導入。診療科の医師が報告書を読んでいない場合に電子カルテの画面上に未読通知を表示するようにしている。【梶原遊】

出典:毎日新聞

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患者の肺がん、3年以上見落とす 名大病院が医療ミス

名古屋大学病院は21日、40代男性患者の肺がんを3年以上にわたって見落とし、治療が遅れて死亡する医療ミスがあったと発表した。石黒直樹病院長は「重大な医療ミス。心よりおわびする」と陳謝した。

男性は他の病院で腎臓がんの摘出手術をした後、2007年から名大病院に通院。半年に1度CT検査を受けていた。12年6月、左肺にがんが見つかったが、胸膜に転移して手術できない状態に進行しており、14年3月に死亡した。

病院が半年ごとのCT画像をさかのぼって検証した結果、早ければ08年10月、遅くとも09年5月には、肺に異常を発見して精密検査をすべきだったことが分かった。09年時点で発見されていれば、手術ができたと結論づけた。

出典:朝日新聞