神戸国際フロンティアメディカルセンター

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〒650-0047
兵庫県神戸市中央区港島南町一丁目5番地1
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神戸の病院で、再開した生体肝移植で患者死亡 9例目で5人

生体肝移植を受けた患者4人が死亡した神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」は5日、問題発覚後に再開した生体肝移植手術を受けた9例目の患者が死亡したと発表した。センターで移植手術を受け、1カ月以内に死亡した患者は5人となった。センターは5日午後に記者会見を開き、田中紘一理事長(京都大名誉教授)と木内哲也院長が経過などについて説明する。

センターによると、亡くなったのは肝臓がんの兵庫県西宮市の男性(63)。男性は3日午前から約18時間半に及ぶ手術で、妻(64)から肝臓の一部の提供を受け、その後集中治療室に移っていた。

男性の家族は5日、代理人弁護士を通じ「今回の結果は残念です。でも、本人も移植手術を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とのコメントを出した。

日本移植学会の湯沢賢治理事の話 「(5月に)日本移植学会としては生体肝移植を実施する際、手術が適しているかを評価する委員会の設置など、病院の体制に関して緊急の注意喚起をした。今回の手術で注意喚起の内容が順守されていたのか、現時点では詳しいことははっきりせず、検証が必要だ」

出典:産経ニュース

神戸・生体肝移植問題 神戸市は8日に立ち入り検査へ

生体肝移植を受けた患者4人が死亡した神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で3日、4月の問題発覚後、一時中止していた9例目の移植手術が始まった。患者は肝臓がんを患う兵庫県西宮市の男性(63)で、妻(64)から臓器提供を受ける。男性の代理人によると、手術は30時間程度かかると説明を受けているという。

一方、神戸市はセンターに対する立ち入り検査を8日にも実施する方針を決めた。保健所職員や外部の専門家ら計8人で診療記録やセンタースタッフの出勤簿を調べ、安全管理体制を確認する。不備があれば増員を求めるなどの行政指導をする。

男性は平成19年に肝臓がんと診断され、今年4月に他の医療機関からセンターに転院していた。しかし、センターでは同月、生体肝移植を行った患者8人のうち、4人が術後1カ月以内に死亡したことが判明。日本肝移植研究会が、手術の一時中止と組織の抜本的改革を提言し、同22日に予定されていた男性の手術は延期されていた。

センターは、神戸市による検査が未実施の中での再開について「男性の体調などを総合的に判断した」と説明している。

一方、4月8日に8例目の手術を受けた木山智さん(36)=神戸市長田区=は「手術が再開できてよかった。患者の命が助かるのであれば、いち早く手術を再開するべきだった」と話した。

出典:産経ニュース

【賛否両論】生体肝移植再開 神戸の患者4人死亡の病院

生体肝移植を受けた患者4人が死亡した神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で3日、4月に問題が判明して以降、一時中止していた9例目の移植手術が再開された。高いリスクを承知したうえで1カ月以上、手術を待ち望んでいた患者の容体や希望を考慮したという。ただ、神戸市が予定していた立ち入り検査も未実施のなかでの再開には、医療関係者の間でも意見が分かれている。

立ち入り検査前〝寝耳に水〟

神戸市医療産業都市・企業誘致推進本部に、センターから、移植手術の再開を告げる電話が入ったのは2日午前10時過ぎ。市保健所の立ち入り検査を近日中に控える中、〝寝耳に水〟の一報だった。

担当者は「近いうちに再開する意向は聞いていたが…」と驚きを隠せなかった。センター側は当初、市の検査を受け、体制に問題がないことが確認された上で判断したいと表明していた。

検査前に移植の実施を決定した理由を、センターの担当者は「これ以上の延期は患者の体調や精神状態にとって危険で、総合的に判断した」と説明する。

一連の問題を調査した日本肝移植研究会は4月、センターの体制の不備を指摘し、抜本的な組織改革を求めた。センターは1日付で、生体肝移植の第一人者である京都大名誉教授の田中紘一氏が院長を退き、理事長として病院運営に専念する人事を発表。移植の適応を評価する院内の委員会のメンバーも変更し、新体制を整えたとしている。

出典:産経ニュース

生体肝移植患者死亡で緊急討論も 神戸で日本肝移植研究会

肝移植の専門医らが国内外の連携や人材育成について議論する学術集会「第33回日本肝移植研究会」が28日、神戸市内で始まった。2日間の日程。神戸国際フロンティアメディカルセンター(同市中央区)と、同センターが連携するインドネシアの病院で生体肝移植を受けた患者計7人が死亡した問題を受け、緊急討論会も開催される。同センターの田中紘一院長(京都大名誉教授)は、参加を予定していたプログラムを欠席した。

当番世話人を務める神戸大大学院医学研究科の具英成(ぐ・えいせい)教授は、開会の辞で「肝移植を見つめ直す時期に来ている。いかに国際貢献をしていくかといった問題も浮上し、実のある議論を行いたい」と述べた。

29日に開かれる討論会のテーマは「肝移植における国際貢献のあり方」。各医療機関が実施する海外での移植支援や外国人患者受け入れの実例を挙げ、望ましい国際貢献の姿を検討する。また、同センターが、神戸市が進める医療産業都市の中核を担っていることを踏まえ、生体肝移植を医療産業と位置付けることがふさわしいか議論する。

同センターでは昨年12月~今年3月の手術で、インドネシア人患者2人を含む4人が術後1カ月以内に死亡。同研究会は4月、センターの院内体制と術前術後管理の不適切さを指摘する報告書をまとめ、今月には日本移植学会とともに、麻酔医や病理医らがそろった総合病院並みの体制で生体肝移植を実施するよう全国の移植医らに勧告した。

学術集会はシンポジウムやパネルディスカッションなど、40以上のプログラムが組まれている。

出典:産経ニュース

生体肝移植問題、神戸の病院が研究会に異議申し立てへ

神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で生体肝移植手術を受けた患者のうち4人が死亡した問題で、センターが26日、記者会見を開き、3人は救命できた可能性があると指摘した日本肝移植研究会の調査報告書に反論し、報告書の指摘について研究会に異議を申し立てることを明らかにした。

センターの田中紘一院長(73)は「4人が亡くなったことについては、重く受け止めている」と述べた。その上で、「報告書の『救命できた可能性』という言葉が一人歩きしている。手術では全力を尽くしてきた」として、適切な治療に当たったと改めて反論した。

調査報告書で、常勤医が足りないなど院内体制の不備を指摘している点について、田中院長は「近くに優れた病院があり、いざとなれば応援に来てもらえる」「大学病院よりも良い体制なのではないか」と主張。「いくつか誤った認識がある。研究会に見解を求めたい」として、異議を申し立てる方針を示した。

現在中断している生体肝移植の手術再開については、田中院長は「報告書の提言をさらに読み込み、どうするか考えたい」と述べ、明言しなかった。

研究会は報告書で、死亡した4人のうち3人は、手術や診察が適切であれば救命できた可能性があり、手術前の検査や術後の管理にも問題があったと指摘。センターに抜本的な院内体制の改革を求めていた。

出典:産経ニュース

生体肝移植で患者7人中4人死亡【神戸国際FMEC】

昨年11月に開設された神戸市中央区の病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で、3月までに生体肝移植手術を受けた患者7人のうち4人が死亡していたことが14日、センターへの取材で分かった。全国の肝臓移植医でつくる日本肝移植研究会が調査に入り、原因解明を進めている。センターは「調査結果を待ちたい」としている。

生体肝移植は、肝臓がんや胆道閉鎖症など重い肝臓病の患者に、家族ら健康な人の肝臓の一部を移植する手術。移植医療関係者によると、患者の1年後の生存率は85%という。

センターなどによると、今年3月までの4カ月間で、国内外の計7人に親族からの生体肝移植手術を行ったが、うち日本人2人とインドネシア人2人の計4人が、手術後に状態が悪化して死亡した。このうち2人は15歳未満だったという。

通常、生体肝移植の場合には6~10人の医師が必要とされるが、センターで生体肝移植を主に行う常勤医は3人。手術の際には県内外から医師を招いて対応していたという。

センターは今後、手術に問題がなかったかを確認し、調査結果が出てから対応を検討するとしている。

一方、センターの開設許可を出した神戸市は14日、今月7日にセンターに対し任意の調査を行ったことを明らかにした。市の担当者は「院内に倫理委員会を設置しており、患者を選ぶ過程、倫理委員会の体制、手続き面や衛生安全面について、今回の調査では問題は無かったと判断した」と話した。

■神戸国際フロンティアメディカルセンター 消化器がん診療などの先端医療を提供することを目的に、神戸市が神戸ポートアイランド(同市中央区)で進める「神戸医療産業都市構想」の一環として平成26年11月に開業した民間病院。市は施設の土地を減額して貸し出すなどの補助をしている。多くの生体肝移植手術の実績がある田中紘一・京都大名誉教授が院長を務める。海外の患者の生体肝移植も受け入れている。

出典:産経ニュース