富山大病院

検査確認ミス、患者死亡=がん発覚遅れ-富山大病院

富山大学付属病院(富山市、林篤志院長)は16日、がんの手術を受けた患者の検査結果の確認不足により、新たながんの発覚が遅れるミスがあったと発表した。患者はその後、新たながんが進行して死亡した。
 同病院によると、患者は泌尿器科でがんの手術を受け、定期的な検査を受けていた。昨年春に実施したコンピューター断層撮影(CT)検査で、放射線科の医師が新たながんの可能性を電子報告書に記載したが、泌尿器科の担当医はそれに気づかず、専門の診療科に紹介するなどの手続きを行わなかった。
 数カ月後、検査で指摘されていた新たながんが進行した状態で発見され、患者は治療を続けたが今年春、新たながんのため亡くなったという。

出典: JIJI.COM

富山大への賠償命令確定、医療ミスで女性死亡

富山医科薬科大病院(現・富山大病院)の医療ミスで長女(当時20)が敗血症で死亡したとして、両親が富山大に約1億円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は11日までに、大学の上告を退ける決定をした。約7500万円の賠償を命じた一、二審判決が確定した。7日付。

一、二審判決によると、長女は2004年9月に大腸炎のため入院し大腸全摘などの手術を受けたが、12月に感染症による敗血症で死亡した。一審・富山地裁は担当医らの過失と死亡との間の因果関係を認め、二審・名古屋高裁金沢支部も支持した。〔共同〕

出典:日本経済新聞