新潟市民病院

体内にガーゼを18年放置 新潟市民病院が医療ミス

新潟市民病院は21日、2000年の手術で新潟市の70代女性の下腹部にガーゼを置き忘れ、今年11月の手術で取り出すまで約18年間放置する医療ミスがあったと発表した。ガーゼの放置に伴う違和感や痛みの訴えはなく、手術後の経過は順調という。

病院によると、ガーゼは縦30センチ、横30センチほど。腹腔(ふくくう)内に丸まった状態で放置されていた。コンピューター断層撮影装置(CT)を使った10月の検査で判明。女性が下腹部の手術を受けたのは00年のみで、その際に置き忘れた可能性が高い。

当時、手術前後でのガーゼの枚数確認が不十分だった恐れがあるとしている。04年からは手術後のエックス線検査でガーゼが残っていないかどうかを確認しており、病院は「今後、作業の徹底に努める」とした。(共同)

出典:日刊スポーツ

新潟市民病院、医療ミスで患者死亡 賠償金2千万円で和解

新潟市民病院は6日、食道の内視鏡手術を受けた男性患者に薬剤を誤った方法で投与し、その後男性が死亡する医療事故が2016年にあったと発表した。事故原因の調査を続けてきた病院は医療ミスを認め、2千万円を賠償することで遺族と和解した。

病院によると、死亡したのは新潟市の当時70代男性。食道がん切除のため、16年10月に内視鏡手術を受けた。手術中に男性が激しく動いたため、医師が複数の鎮静剤を投与したところ、相互作用により薬が過剰に効き、自発呼吸が停止した。呼吸は回復したものの、直後に心筋梗塞を発症し、手術の2日後に死亡した。

病院は、医師が鎮静剤を併用する際の注意を怠り投与したことが呼吸停止の原因とし、その後の心筋梗塞につながった可能性を認めた。

片柳憲雄院長は「遺族の皆さまに心からおわび申し上げます。再発防止策を確実に実施するとともに、信頼の回復に努めてまいります」とコメントを出した。

出典:新潟新報

 

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腰椎の手術で医療事故 新潟市民病院

新潟市民病院は18日、腰椎の手術をした際に男性患者の尿管を傷つける医療事故が2014年にあったことを明らかにした。男性に約340万円を賠償することで合意し、新潟市議会2月定例会に関連議案を提出している。

同日開かれた市議会市民厚生常任委員会で病院側が報告した。報告によると、患者は阿賀野市の70代男性。腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症のため、14年5月に同病院の整形外科で手術を受けた。だが、腹部が固くなる症状が出たため調べたところ、左尿管の損傷が見つかった。同病院は、尿管や周囲の筋肉との癒着をはがす際に傷つけたことが原因としている。

男性はいったん、体外へ尿を出すための「腎ろう」を造る手術を受けたが、その後、腎ろうでの生活を望まなかったため、左の腎臓を摘出することになった。

同病院管理課は「同様の手術をする際の術式を変更するとともに、手術前には尿管の位置を確認するための造影CTを全員に行い再発防止に努める」とした。

出典:新潟日報モア

胃瘻チューブ外れ患者死亡 新潟市民病院が医療ミス認め謝罪

新潟市民病院(新潟市中央区)は29日、同市の70代男性が、胃に穴を開けて栄養剤を入れる「胃ろう」の手術後、チューブが外れて、腹膜炎で死亡したと発表した。病院は医療ミスを認め、遺族に謝罪した。外部の専門家を交えて医療事故調査特別委員会を立ち上げ、検証結果を年内にもまとめたいとしている。

同病院によると、男性は脳出血のリハビリ中で、入院していた市内の民間病院から8月22日に市民病院に転院し、胃ろう手術を受けた。27日に民間病院に再転院したが31日、男性の胃ろうチューブが外れているのが発見された。男性は市民病院に救急搬送されたが同日、死亡した。

担当医が手術中、胃ろうチューブの先端につけたバルーン(風船)を拡張させる際に蒸留水を入れるべきところを、誤って空気を入れたためバルーンがしぼみ、チューブが抜けて栄養分を含んだ液体が漏れ、腹膜に広がったとみられる。担当医はチューブを使った手術は初めてだったが、取り扱い説明書を読まず、「空気でいいと考えた」と話したという。

市民病院は今月5日、調査結果で医療過誤と認識。9日、チューブが外れた原因について遺族に説明し謝罪。11日、江南署に報告した。

29日、市役所で開いた記者会見で、同病院の片柳憲雄院長は「マニュアルを作成、最新のものに更新するなど再発防止に努めたい」と謝罪。

今後、詳細な検証を行い、担当医の処分を検討するとともに、遺族から補償の求めがあれば応じる考えだとした。

出典:産経ニュース