藤沢市民病院は27日、市内の女性(64)に行ったカテーテル検査によってできた動脈瘤(りゅう)の発見が遅れ、女性の右手指に障害を生じさせた医療事故があったと発表した。女性への損害賠償額270万円が確定している。

市によると、女性は慢性腎不全を患い、2010年8月に同病院で心臓カテーテル検査を受け、右上腕の挿入部を圧迫止血された。その後、女性が不調を訴え4回診察したが動脈瘤を発見できず、救急搬送後の超音波検査で見つけた。大きさは幅6センチ、厚さ3センチで、神経を圧迫し、指先の障害を引き起こしたとしている。

城戸泰洋病院長は「診察の機会があったのに見逃し障害を残してしまった。申し訳ない。今後このようなことがないようにしたい」と話した。

出典:カナロコ