神戸市立医療センター中央市民病院

神戸・中央市民病院で医療ミス 肝臓の腫瘍見落とす

 神戸市民病院機構は29日、中央市民病院(神戸市中央区)で1件、西市民病院(同市長田区)で2件の医療ミスがあったと発表した。

 中央市民では昨年4月、80代男性の胸部単純CT(コンピューター断層撮影)で、担当医が肝臓に映った腫瘍を見落とした。男性は今年2月に別の病院で胆管細胞がんと多発転移を指摘されたという。同病院は男性と家族に謝罪し、男性は通院治療を続けている。

 西市民では今年6月、臨床検査技師が90代女性をベッドから車いすに移そうとして、支えきれず床に座らせた。女性は右太ももを骨折し、入院したという。また同月、50代女性に血液透析を行う際、装身具などを着けたまま体重を測定。実際より重い体重に基づき体内水分除去量を多めに設定し、女性は透析中に気分不良となった。いずれも患者と家族に謝罪したという。(長谷部崇)

出典:神戸新聞NEXT

新旧の人工器具、誤って埋め込む 神戸市立中央市民病院

神戸市民病院機構は30日、市立医療センター中央市民病院(中央区)で今年1月、右太ももを骨折していた県内の80代の男性患者に、誤って新型の人工骨と旧型の人工関節をつないで体内に埋め込む医療ミスがあったと発表した。

形や大きさが微妙に異なる新旧の製品を組み合わせてはいけないことになっていた。男性は再手術で新型同士をつないで退院した。放置すれば将来、体内で外れて歩行困難になる恐れもあったという。

同機構によると、人工の関節(約2センチ)と骨(約10センチ)は金属製。同病院では平成26年9月以降、同じメーカーの旧型を新型に徐々に入れ替えていた。

医師はサイズの合う人工の関節と骨を確認して手術したが、新型同士かなどをチェックしていなかった。同機構は「新旧を組み合わせてはいけない認識が病院全体になかった」としている。

出典:産経WEST