茨城県の筑西市民病院で2013年4月、30代女性の顔のほくろを取る手術で通常より高い濃度の消毒液を使うミスがあり、女性の顔が腫れる症状が出ていたことが31日、病院への取材で分かった。市は慰謝料や治療費など計約194万円を支払い、今年7月上旬に和解。その後、看護師ら3人を訓告処分とした。

病院によると、50代の女性看護師が手術前の消毒時、ボトルを取り違えて濃度が通常の400倍の消毒液を使ってしまった。後日、女性が経過観察のため来院し、主治医が顔の腫れに気付いた。

誤って使った液体は器具などの消毒に使うもので、通常の濃度の消毒液と同じ場所に置かれていた。看護師2人で消毒液を確認するよう定めている院内の安全対策マニュアルが守られていなかった。

女性は2年間通院し、薄いしみのような痕が残る程度に改善した。病院側は「職員研修などで再発防止を図る」としている。

出典:産経ニュース