診療後に腕などに障害が残ったのは秋田大医学部付属病院(秋田市)のミスが原因だとして、秋田市の50代女性が15日までに、秋田大に約4800万円の損害賠償を求める訴えを秋田地裁に起こした。
訴えによると女性は2016年9月26日、胸の痛みを訴えて同病院に搬送された。対応した研修医は、指導医の立ち会いがないまま女性の右腕の血管に針を刺す処置をした。その際に神経を傷付け、痛みを訴えても中断しなかった。
女性は処置後、右腕などの動きが不自由になり、右手の握力がなくなるなどして身体障害者3級の認定を受けた。
女性は病院側の対応は注意義務違反だと主張している。秋田大は「弁護士と協議した上で対応を検討する。主張は第1回弁論で明らかにする」とコメントした。

出典:河北新報