検査で血液取り違えが5件 国内2004年以降

病院が検査のため採取した入院患者の血液を、別の患者のものと取り違える医療ミスが5件報告されたとして日本医療機能評価機構(東京)は21日までに、医療機関に注意喚起した。いずれも確認が不十分だったことが原因。うち3件で誤った検査データに基づき、輸血や中心静脈カテーテル挿入など本来は必要ない治療が実施されたり、退院が延期されたりするなど患者に影響が出た。

機構の報告書によると、取り違えは7~9月の間に1件報告。2004年以降にさかのぼって調べたところ、同種事例が4件あった。

名字が1字違いの患者がいたため、取り違えたケースや、研修医が患者4人分の血液保管容器を1つのトレーに載せて採血に回ったため取り違えたケースなどがあった。

腎機能障害で貧血がある患者の血液検査データに基づき別の患者に輸血が実施されたケースでは、取り違えられた患者の検査データが翌日に劇的に改善したため、誤りに気付いたという。〔共同〕

出典:日本経済新聞

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