死亡は「医療ミス」 JA茨城県厚生連などを遺族が提訴

茨城県取手市のJAとりで総合医療センターで、龍ケ崎市の女性(当時64)が死亡したのは医療ミスが原因だったとして、遺族がセンターを運営する県厚生農業協同組合連合会と担当医師ら3人を相手取り、慰謝料2500万円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が23日、水戸地裁土浦支部(松田典浩裁判長)であった。被告のJA県厚生連側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を見せた。

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訴状によると、女性は2016年1月15日に脳出血で倒れ、同センターで手術を受けた。翌16日、自発呼吸がみられると判断した担当医師が人工呼吸器の気管チューブを抜いた後、女性は呼吸ができなくなり、いったん蘇生したが、酸素が十分に吸入できない状況が続いたことから、同日に低酸素脳症で死亡した、と主張している。

遺族は「それまで改善傾向だったが、気管チューブを抜いた後に急変した。病院側には誠実な対応をしてほしい」と話した。センター広報室は「主張は裁判の中で明らかにする」としている。

出典:朝日新聞DISITAL

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