愛知がんセンター、遺族に1300万円賠償 医療事故で和解

愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)は27日、2012年5月に女性患者が死亡する医療事故があり、遺族に1300万円を支払うことで和解が成立したと発表した。

病院によると、卵巣がん手術をした40代女性が3日後に発熱や腹痛を訴え、翌日、十二指腸潰瘍による出血性ショックで死亡した。病院が設置した医療事故調査委員会は、手術のストレスや鎮静剤の影響で十二指腸潰瘍となり、容体が急変したと断定した。

遺族側は14年、急変後にすぐコンピューター断層撮影(CT)検査をして治療をしていれば、救命の可能性があったとして、病院側に7500万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴。病院側は一部反論していたが、地裁が今年11月に示した和解案を全面的に受け入れた。県庁で会見した丹羽康正院長は「事故後、患者の異変をいち早く察知し医師や看護師が一体的に対応するシステムを導入した。遺族が強く望む再発防止に取り組みたい」と述べた。

(中日新聞)

出典:中日新聞

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