特定機能病院の承認要件見直し 全死亡例に報告義務

群馬大病院や東京女子医大病院で死亡事故が相次いだことを受け、高度な医療を提供する大学病院などの「特定機能病院」について、厚生労働省は、新たな承認要件をまとめた。入院患者の死亡例はすべて、医療安全を担当する部門への報告を求める。今年4月以降は、要件を満たさなければ、承認の取り消しが検討される。

厚労省の専門家会議に28日報告し、大筋で了承された。

死亡例は医療事故が疑われないものも含めて全例が報告対象になる。死亡していなくても、通常であれば必要とされない治療などをした事例も報告させる。また、医療安全を担当する部門には、医師、薬剤師、看護師の各1人を専従させることを原則として求める。

いずれも4月をめどに実施するが、準備が間に合わない病院もあるため、一定の経過措置期間を設ける。

厚労省によると、特定機能病院は全国に84カ所。群馬大と東京女子医大の両病院は、昨年6月に承認を取り消している。

出典:朝日新聞

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